CD 名曲への序章
「ピアノと向きあう」の中で「音として示しながら説明を加えたい」と折に触れて思っていた2つの練習曲集、ブルクミュラー「25の練習曲」とチェルニー「30番練習曲」のCD、『名曲への序章』です。
ご購入の上、ブックレットをお読みになりながらお聴き頂けましたら幸いに存じます。
ブックレットは、これ以上薄くしては透けてしまう、というまで薄い用紙をお願いし、28ページに何とか収めました。
ブルクミュラー自身が書いたタイトルは仏語のみで、訳は版によって違います。日本語のみならず英訳、独訳も、判読可能限界までギリギリ一杯入れましたが、和訳はあと数種類あります※1(英訳、独訳は網羅したつもりです)。
その他、譜例もいくつか掲載しております。
残るは「動画」という手段のみの気がしますが、出来るだけこのサイトでも説明を加えたいと思います。
以下、斜字体のタイトルをクリック頂くと、音が流れます。
【2016年02月10日】
ブックレットの譜例4の音源 ヨハン・シュトラウスII「ウィーンの森の物語」2>
前打音のイントロは、ツィターの演奏が始まる箇所です。
演奏:東京カンマ−コレーゲン ツィター:河野直人 編曲:奥 千絵子
ブックレットの譜例5 ヨーゼフ・シュトラウス「オーストリアの村つばめ」(PCの中を探します)
ブックレットの譜例6の音源 ヨハン・シュランメル「ヌスドルフのワルツ」2>
演奏:東京カンマ−コレーゲン 編曲:奥 千絵子
【2016年02月10日】
ブルクミュラー25の練習曲集第7曲「清らかな流れ」とシューベルトの歌曲集「美しき水車屋の娘」より第2曲「何処へ」の合体
「何処へ」のシューベルト原曲2>
及び
ブルクミュラー「清らかな流れ」を伴奏にした「何処へ」2>
バリトン:山本 悠尋(やまもと ゆきひろ) ピアノ:奥 千歌子
【2013年04月16日】
上記※1の和訳一覧、ブックレットに入らなかったものを加えた一覧
ブルクミュラー「25の練習曲」和訳一覧をこちらに載せます。(PDFファイル)
翻訳の違いにより(英・独・和ともに)、曲想も微妙に変わってくるものです。
私が初めて手にした「ブルクミュラー」は、昭和29年出版のものでした。最初に弾いたのが「子供の集會」(全て旧字体!)まだ4歳の時で何も分からず、やがて小学校に上がり毎朝行われる校庭での「朝礼」の時、「『子供の集會』ってこういうものかもしれない」と思ったのでした。何十年も後に、井内澄子先生が「子供のパーティ」と訳された楽譜を見て、「最初にこのような訳に出会っていたら、もっと楽しんで弾けたろうに…」と和訳の大切さを痛感したものです。
原語(仏語)から翻訳された時に生じる解釈の違いについても、今後触れることが出来れば、と思っております。
【2013年04月04日】
「アヴェ・マリア」のアカペラ合唱
前の書き込みの「全員ソプラノ」は、たまたま演奏会が全員ソプラノだったからです。「同声4部」という言葉をどこかに使いましたが、決してソプラノ4人やアルトが4人という意味ではなく、「混声4部ではなく」という意味です。少年少女による声が一番相応しい気がします。けれども、一番下の声部はテノールが実音で歌ってくださると、より支えのある響きになるかもしれません。この場合は変則的な混声になりますが…
追記までにて。
【2013年03月28日】
「アヴェ・マリア」のアカペラ合唱
『名曲への序章』第17ページの楽譜(説明、及びラテン語とその読み方は第15〜16ページ)を使い、3月22日のカワイ「パウゼ」での公開講座に間に合うよう、妹の奥千歌子に無理な依頼をし、藝大大学院生にアカペラで歌って録音してもらいました。演奏会を控えての練習の折、一発勝負で構わないから、と。
このような響きになります。